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子どもの宇宙(河合, 1987)

 大人が子どもの魂に到る「通路」を知りたい、と思うとき、焦るのが一番禁物である。その子を暖かい目で見守っていると、魂の方から通路が開けてくる。そこに、ひょっこり動物が登場するかもしれぬ。あるいは、その子が好きになった歌手や俳優が、あんが「通路」になるときだってあるだろう。それを見出し、尊重することによって、魂の触れ合いが生じてくるのである。(pp.118-9)