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子どもたちの心の叫び(吉沢, 2022)

 昨今私は、心理療法の場で出会う子どもたちが抱える問題は、私たちが生きている社会の歪の一部であるとより一層強く感じる。とりわけ小学生の時期は、気持ちを言葉にして他者に伝えることが難しい時期である。「子どもたちの思い」、それは私たち大人が、たとえ動揺したとしてもその思いを受け取る意思がなければ、いずれ異なる別のかたちで大人たちに、社会に向けられることになるだろう。いじめ、非行、ひきこもり、自殺、自傷、様々な精神症状や問題行動として。(p.29)